1日10分、俺とハグをしよう


「ちょっと!志摩くん!」


「早乙女さんって歩くの遅い」


「はぁ!?」


「俺が合わせて歩いてたの、気づかなかった?」




えっ、そ、そうだったの?

なんて、志摩くんの隣に慌てて並びながら思った




「あと、俺が何にも出来ないなんて、」


「え。」


「大間違いだから。」





俺にこんな突っかかってくる子、早乙女さんが初めてだよ。


って、ちょっと楽しそうに笑う志摩くんを見て、

私はキョトンとしたんだ。





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