1日10分、俺とハグをしよう


ねっ、て背中を叩かれる


…麻美…




「…あのね、私、泉のこと諦めようって思ってるの」




もうこれ以上、麻美に甘えてもられないもんね。




「すぐにはムリかもしれないけど…ていうか絶対ムリだけど、」


「…うん」


「友だちに戻って、泉のこと応援できたらいいなって、思う」




小さくそう言うと、

麻美は優しく頭を撫でてくれるわけで。




「…千紗が決めたことだから、私はなにも言わないけど

辛い時は私のこと頼ってね。」




千紗の1番の友だちだから!

って、その言葉すっごくステキ。




キーンコーン___




HRの始まりを知らせるチャイムが鳴る


急いで新しい席に座ると、ガラッと先生が入ってきた


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