1日10分、俺とハグをしよう


***


……泉の家に泊まることになったのはいいんだけれど…





「…プレゼント、どのタイミングで渡そう…」




私の家のよりも大きいお風呂でまったりした後、

泉のぶかぶかの服を借りて、ポンポンと髪の毛の水滴を拭きながらそう思った




…もうあとは寝るだけだもんなぁ…

早く渡さないとクリスマス終わっちゃうよ





「いずみー?お風呂ありがとう」




リビングに戻ってソファで寝転んでる泉にそう言う





「………はぁーーー…」


「え?」




……えっと、何その呆れたようなため息は?





「千紗、ここ座って」




座り直した泉が指差したのは、ソファの下


大人しくそこに座ると、使ってたタオルを取ってぐしゃぐしゃっと髪の毛を乱された





「ちょっと!何すんのっ」


「俺ドライヤー使っていいよって言ったよね?」


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