1日10分、俺とハグをしよう
ゔ…涙腺が緩む…
「千紗、まだ君のこと好きなんだって」
「…っな、」
いきなりそんなことを言う藤堂を、バッと見た
な、なにを…!!
陸の前でっ、しかも例のこの前でっ!
「ちょっと、あんたなに言って…」
「でも今日から、」
グイッと腕を引っ張られて、藤堂の横に並んだ
訳がわからない…
奴は、私を見て笑った
「今日から前に進むって言ってるから」
「…な、にいって」
「陸くんよりいい男見つけて幸せになるって」
そんなこと言ってないけど…!?
そろそろ文句を言おうと口を開いた瞬間、
「…こんないい女捨てるなんてもったいねーよ?」
「…っ!」
腰を引き寄せて顔を近づけた藤堂は、
私にキスをした
「…ま、もう遅いけど。」