1日10分、俺とハグをしよう
ぺろっと自分の唇を舐める
口をパクパクさせてる私
こいつ…っ、こいつ!!
「じゃあ、そーいうことだから。
邪魔してごめんね?ごゆっくりー」
「あっ、ちょっと!」
腕っ…腕を引っ張るな!
私の腕を引いて、カフェから出る
口元を手で隠して、鼻歌なんか歌っちゃってる藤堂をキッと睨んだ
「あんた本当、何考えてんのよっ」
「…えぇ、怒ってんの?キスしたぐらいで?」
唇のギリギリのところだったしノーカンでしょ〜
なんて言ってる。
そういう問題じゃないっつーの!!
「でも、仕返しにはちょーどよくない?」
パッと腕を離した藤堂は、悪戯っぽく笑う
「ちゃんと見た?陸くんの顔」