1日10分、俺とハグをしよう
「…なーんで、こんなに可愛く見えるんだろう」
ボソッと呟いた声が小さすぎて、
上手く聞き取れない
「え?」って聞き返すと、にっこり笑って「何でもない」って。
「ねぇ、ちーさ」
私の名前を呼ぶ藤堂を見る
ど、どうして私、こんなにドキドキしてるんだろう…
今までのとは何かが違うって思うのは、気のせい?
「…ギュってしていい?」
「っ、」
耳元でそう囁く
だ、ダメだ…頭がクラクラする
こいつのとんでもない色気にやられてしまったのかな
「…っい、1日10分て…」
「さっきの言葉が嬉しくて。」
「で、でもっ、」
「…ダメじゃないでしょ?」