クールな上司に愛されたなら
「私、春樹さんが好きなの
最初は嫌な上司くらいにしか
思えなかったけど
いつからか好きになってた」
「うん」
「だからね、黎とは付き合えない
ごめんなさい」
真っ直ぐに彼を見ることさえ心苦しい
今にも泣きそうなのは私だ
黎は優しい眼差しで見つめるだけ
「そんなことくらい分かってるって!
何年杏奈を見てきたと思ってんだよ
まぁ、これから先も今まで通りで!
さすがに今すぐは俺もきついけどなぁ」
笑い飛ばしてそう言う黎は優しい