狂愛社長に溺愛されてます
♢♢♢



「熱樹さん。お疲れ様です」



夕方になり、熱樹さんが会社にも戻ってくる。



「あぁ」



言葉少なめに言うと、そのままネクタイを緩めて椅子に腰をかける。




「疲れました?」



今日は朝から出ずっぱりだ。
相当疲れているのだろう。



「まぁな。余計な心配をかけられたからね」



あたしの頬に手を触れる。



「心配って……」


「俺のだからね、君は。他の男に告白とかされてるとか許せないから」



ぐいっとあたしを彼の腕の中へと引き込む。



「ちょっ!熱樹さん」


「疲れたから充電」



そんなふうに言われてしまっては、なんの抵抗もできなくなってしまう。



「熱樹さん、ご飯どうします?疲れてるなら「行く」



あたしの言葉を遮る熱樹さん。

そんなにもご飯を食べに行きたいのだろうか。
明らかに疲れているのに。



「じゃあ行きますか?」


「うん、行こう」



立ち上がってあたしの手を握る。

< 18 / 71 >

この作品をシェア

pagetop