狂愛社長に溺愛されてます

✱許し

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「んっ……」



目を開けると白い天井が見える。



「あれ？」



見覚えのない景色に辺りをキョロキョロすると布団の中でモゾモゾと動く何か。

……なんだろうと思って、動こうとするけど体が重たくて動かない。
体が重いというよりもなにかに繋がれている、そんな感覚。



「んー」



布団の中から聞こえる声に目が見開いていくのが自分でもよくわかる。


動かない片手とは反対の手で布団を剥ぐ。



「熱樹さん！？」



布団の中でスヤスヤと寝息をたてる熱樹さん。



「ん……」



あたしの声にうっすらと目を開ける。



「熱樹さん！ちょっと！」


「うるさい……」



熱樹さんはそれだけ言うと再び、寝息をたてはじめる。



「もう……ん！？」



熱樹さんが隣にいることに気を取られて気づいてなかったけど、あたしの右手……。


視線を右手に移すと、熱樹さんの左手と繋がっている。