狂愛社長に溺愛されてます
「俺は楓のこと諦めてねーから」


「風詩……」



〝諦めてない〟
そういう風詩にトクンと胸が高鳴る。



「ごめんな、しつこくて」


「しつこくなんか……」



実際に風詩はあの日から1度も連絡もしてきてないし、会ってもいなかった。
だから全然しつこくないし、もう少し言ってきてくれてもいいくらい。

なんて、OKもしないくせに何を言ってるんだろう。



「俺、まだ振られてないよな？」


「え？」


「イエスもノーと言われてないもんな？」



風詩の言葉にコクンと頷く。

風詩の告白には曖昧にしたまんまだ。
風詩のことは大好きなのに、実際付き合うかってなるとらなぜか尻込みしてしまうのはなぜだろう。



「まだ俺にもチャンスはあるか」


「チャンス……」



チャンスもなにもあたしが一緒にいて心がこんなにも暖かく感じるのは風詩だけで。

だから、風詩のことが大好きで出来ることなら風詩とずっと一緒にいたいと願っているはずなのに。

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