狂愛社長に溺愛されてます
「まぁ、君に拒否権はないんだけど」



意地悪そうな笑顔にゾクっと全身に震えが起こる。



「なぜあたしなのでしょうか……?」



こんな新人のあたしよりもふさわしい人はたくさんいるだう。



「……君に一目惚れをしたといったらどうする?」


「……え?」



冗談だろう、そのセリフにもあたしのうぶな心臓はうるさく反応をしてしまう。



「一目惚れした君を僕の傍に置いておきたい」


「……っ」



真剣なその瞳は、嘘を言ってるようには思えずより一層あたしの胸は高なる一方だ。



「君は僕の傍にいてくれるだけで充分だから」



ポンっとあたしの頭を撫でる。



「……社長」



あんなにも興味のなかった社長。
でもあたしの心臓は簡単に彼に持っていかれている。



「明日からここに出勤で。いいね?」


「……はい」



他に用意出来た返事なんてあるわけがない。

社長にこんなことを言われてしまったら。
こんなうるさい心臓にきづいてしまったら。
もう、社長の言いなりになる他はなかった。

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