狂愛社長に溺愛されてます
「俺のこと好きって言うまでここから出さないよ」



一つみつけたこの部屋にあるもの。
その扉をカチャリと開ける。




「あ、熱樹さん……これは……」



さすがに今までよりもレベルが高くて。
自分の服をぎゅっと掴む。



「君をここに監禁するんだよ」



〝当然〟と言わんばかりにあたしをその中に押し込む。



「ここにいたら仕事も行けないし……」


「いいんだよ。それで」


「……え？」



ここまでする理由はなんなのだろうか。
あたしにはここまで執着される理由が見つからない。



「アイツじゃなくて俺を選んでくれればいいんだよ」



檻の扉をしめ、鍵をかける。



「あたしはっ……！」



もう風詩じゃないのに。
こんなに変な人だけど、あたしはこの人のことをいつも考えてる。



「もう俺はアイツに負けたくない」



「負け……？」



朝に感じた違和感をまた感じる。

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