狂愛社長に溺愛されてます
「こんにちはー」



軽く挨拶をして元いた場所へと入る。



「楓」


「風詩(ふうた)」



あたしを呼んだのは、この部署で一番仲のいい近石風詩(ちかいしふうた)



「秘書なんて大丈夫なのかよ」


「まぁ、あの人全部自分でやるから何もすることないけど」


「じゃあなんで楓が呼ばれんだよ」



どこか不機嫌な風詩。



「知らないよー。あたしに聞かないで」



そんなことあたしが一番気になってる。



「昼飯は?」


「迎えにくるから一緒に食べようって」


「社長はお前に何がしたいんだ?」



あたしだってわからない。
あたしだって知りたい。

本当なら、今日だって風詩とご飯食べに行きたかった。



「わかんない。でも従わないとだし」


「ふーん……」


「風詩とご飯食べなかったな」



風詩の目がだんだん見開いてく。



「風詩?」


「こっちこい」



腕を引かれて、部屋の外に連れていかれる。

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