アラジン 〜in High school~
朝、目を覚ますと昨日のことを思い出す。

本当に楽しかった。

部屋を見回すと仁が選んでくれた服が置いてあった。

本当はこの服を着てまた一緒に出かけたかったのに…

あっ、指輪!

指輪くらいなら学校につけていってもいいよね?

可愛いなぁ。

「うわ、だっさ!なにそれ」

「えっ!?」

後ろを振り返ると幼なじみの深川明人(ふかわあきと)がいた。

「お前そんな趣味だっけ?」

「いいじゃん、別に。あんたに関係ない。ってか何でいるの?」

「おじさんに起こしてこいって言われた」

「ノックくらいしてよ。」

「なぁ、俺がもっといいの買ってやるよ」

「要らない。私はこれがいいの。」

「誰にもらったわけ?」

「…友達」

「ふーん。まぁいいや、俺こっちで朝ごはん食べてくから。」

「は!?なんで?」
< 16 / 18 >

この作品をシェア

pagetop