好き、好き。あなたが好き

「言ったでしょ?同じ中学だって。その時の彼女と今も付き合ってるからよ」

ドクン。

「そ…そんなのー…」

「本当よ。だってその彼女、私の友達だもん。昨日もデートしたってラインきたし」

戌井くん、一言もー…

「彼女、高校で望愛みたいなのに言い寄られてるって知らないみたいで…戌井くんも言ってないみたいね。彼女、傷つけたくないから」

ドクン。

「だからもう、戌井くんに付きまとうのやめな。彼女が可哀想」

ドクン。

何か言わなきゃー…


「後、このこと戌井くんや瀬戸に言ったら望愛のこと彼女に言うから」


そう最後に言うと、女子達は行ってしまった。







…何も、言えなかった。



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