好き、好き。あなたが好き
次の授業はコンピューター室。
廊下を走ってコンピューター室まで来ると、室内を見渡す。
あ!!いた!
二人かけの席に一人で座る戌井くんの姿。
それと私以外にも、チラチラと戌井くんの方を見ている女子たち。
先を越されまいと、戌井くんの隣に座ろうとするがー…
「望愛って戌井くんのストーカーみたいよね…いつもまとわりついてるし」
「そうそう。彼女でもないくせにいつも隣に座ってさ」
「戌井くん迷惑してるよね、絶対」
ズキン。
戌井くんを遠巻きに見ている女子たちが聞こえるように言った。
向かっていた足が止まってしまう。