だから、俺を見ろよ。
☆.°★°.☆.°★°.☆
『も〜、先生の鬼!』
私は先生に頼まれた教材を、教室まで運んでいる途中だった。
意外と背の低い私は、積まれた教材で前が見えていなかった。
すると。
-_...ドンッ
『キャッ』
前から来た人に、思いっきりぶつかってしまった。
ぶつかった人は、荒谷 千尋。
_...バササッ!
私は転んで、教材は床に落ちてしまった。
『大丈夫?ごめんね』
『ほんとごめん、ケガない?』
とか、よくある少女マンガのような展開を期待してた私。
その期待は大きく裏切られ、なんとその千尋はそのまま素通りして行ってしまったのだ。
『え?』
千尋の第一印象は最悪。