だから、俺を見ろよ。
☆.°★°.☆.°★°.☆
それからよく千尋と話すようになり、千尋に好きな人がいることを知った。
好きな人に告白するように言ったのも、私だ。
結果、今に至る。
正直、好きな人が穂菜美ちゃんだってことは穂菜美ちゃんと付き合ったってことを聞いた時に初めて知ったんだけどね。
それでも、好きな人には幸せになって欲しかったから。
けどやっぱり、千尋が好きという気持ちは消えてくれなくて。
「あ、未莉」
すると、千尋が声をかけてくる。
「あ、お、おはよう!」
私は慌てて返す。
隣には穂菜美ちゃん。
私じゃない。
「行こ、笑花」
その事実に泣きそうになって、笑花の腕を引いて歩き出した。
「あ、うん」