わたしは今日もあなたの隣で
3.
あれから1ヶ月。ナオくんには会っていない。
…ナオくん、まだ入院してるのかな。また痩せたのかな。泣いてないかな。
そんなことを考えて、自嘲気味に思う。
私がいなくなったからって、何かが起きるわけじゃない。
だって、ナオくんには祐美さんがいるじゃない。
私は目をゆっくり閉じる。
そうやって、私は暗闇の中でひとりぼっちになる。