わたしは今日もあなたの隣で
駆けつけた病院先には、おばさんとおじさん、祐美さんがいた。
みんな目を泣き腫らしていて、私はそれだけで目の奥が熱くなる。
「おばさ…ナオくんは…?」
「大丈夫、今落ち着いたから。」
私はホッとして、その場に座り込んだ。足に力が入らない。
「…沙世ちゃん、尚人に会ってあげて?尚人、沙世ちゃんの名前呼んでたから」
「…私の?」
おばさんが、涙ぐんで頷く。
私はいてもたってもいられなくて、震える足でなんとか立ち上がり、病室に入った。