アウト*サイダー
「──……そりゃあ、それはもう恋でしょ」
結局、話してしまった。
思いの外、須賀さんは私の話しに興味を示してくれた。
自習とあって周りも友達同士で騒がない程度にだがお喋りに夢中になっているから、聞かれている心配もなかった。
「そうなの? 須賀さんは好きな人に出会った時、どうして好きって分かったの?」
「私の場合は顔がタイプだったら、とりあえずって感じ」
へー! なんか潔くてカッコいいなぁ。
「ちなみに、これが彼氏」
そう言って見せてくれた携帯に写っていたのは、今時のお洒落な大学生って感じの人だった。
年上の彼氏かぁ。だから、須賀さんって大人っぽい雰囲気があるのかもしれない。
「大学生に見られがちだけど、十歳上の社会人」
じゅ、十歳!?
社会人っ!!!?
もはや異世界レベルの恋愛に頭が考えるのを放棄しだす。
「恋愛上級者すぎて参考にならん……」
「でも、ハスミンは宮永と付き合うんでしょ」