アウト*サイダー
二人のやり取りに、首を傾げる私に気付いたケイの視線が注がれる。一体、何だっ!? と、身構えた私に、再びキラキラした微笑みを浮かべ、そして……
「ハスミは?」
悪魔の問いかけに、ちょっとだけ悪戯心が顔を出したけれど……リョウスケから向けられた表情で引っ込んだ。
言葉に出さなくとも分かる。『ケイを傷付けるようなことは言わないでくれ』って。
中学生の頃から友達だった二人。一見釣り合ってなさそうだけど、何だかんだ言って仲が良い。彼らがどんな三年間を過ごしてきたのか……そんな事を私が気にしたってしょうがないのに。
少しだけ、疎外感を感じた。
「……ま、私もぼっちだし、ケイと一緒にいてあげてもいいよ」
分かりやすく安堵するリョウスケに笑みが溢れながら、ケイを見る。彼もリョウスケと同じ感じだろうな、なんて上から目線だった私。
「ハスミ、あまり気に病んだらいけないよ。俺達がいる……一人じゃないから!」
割と真面目に、いじめホットラインみたいな台詞を言われて、なんか……ムカついた。
潤んだ瞳で私の手を包み込み、真摯に訴えかけるケイもだが、私を上回る上から目線の彼にムカついている様を見て笑いたいけど、それを我慢して肩を震わせているリョウスケにイライラした。