アウト*サイダー

 私の言葉にどう反応するか。彼の目が私に向く。

「一人で解決するつもり?」

 口に笑みを残していても、その目は無理だと私を否定していた。

「そりゃ、人気者のあんたみたいな奴がいたら一瞬で解決できるかもね。だけど、それは一瞬でしかないと思うの」

「一瞬?」

 怒るかな、とも思ったけれど、予想と違って堀江君は驚いたように片眉を上げて首を傾げただけだった。

「その場を丸く収めたように見えても、女子の嫉妬がきれいさっぱり消える訳がない。そんな魔法みたいなものがあるなら教えてほしいくらい。……とにかく考えるから、河西さんとは今まで通りに接してほしい」

 こめかみに手を当てて、頭を回転させる。どうしたら、今度こそハルちゃんにとって、それから私にとって良い道を選ぶことができるのか。

「……今回は暴走しないんだ。少し、安心したよ」

 まだ居たのか。とは言えないが、堀江君の言葉の意味が分からずに顔をしかめると彼は目を細めた。

「この間は宮永が助けてくれたんだろ?」
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