アウト*サイダー

 少しずつ、でも確実に私の周りから友達だと思っていた存在が消えていった。

 けれど、私はその事実を認めなかった。

 遠足や授業の中でのグループ分けの時に一人取り残されても、仲が良かった子に話しかけて不自然な理由でその場を去られても、私は悪くないと意地を張っていた。

『あんたに髪型バカにされて私の友達が泣いてたんだけど、謝ってよ』

 そんな時に言われた言葉に私は衝撃を受けた。

 初めは身に覚えがなくて否定したのだが、よくよく聞いてみると、確かに髪型について言ったことがあった。

 けど、それはあまりに似合っていない髪型(ツインテールだけど左右非対称で髪留めも変なキャラクターの物)でやめた方が良いと言っただけだった。

 思ったことを言うのが悪いわけではないが、その言葉をどう相手が受け取るかを考えていなかったのだ。

 元々口下手だったのも相まって、相手に誤解されやすかったのかもしれない。
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