アウト*サイダー

 名前もそうだし、ケイの告白のことも知ってるなんて。

「そりゃあ……ケイと中学の時から一緒だし、今も同じクラスだし。というか、あいつ何考えてんだか分かんねぇこと多いけど、ハスミに関しては感情だだ漏れだからな」

 ……てことは、リョウスケ以外の友達も私を知ってるのか。もうため息も出てきやしない。

「しっかし、あのケイが皆の前でハスミに告ったのは予想外だったけどなぁ」

 腕を組んで感慨深い表情をする。それだけ意外な事なのだろうか。

「そうなの?」

 私から見たケイは、人の目とか全然気にしてないんだろうと思ってたから、リョウスケの反応に驚く。

 だって、ケイは平気で私のクラスに入ってくるし、ハルちゃんと喋っててもお構いなしに居続けるし。

「なぁ……ハスミ、一つ聞いて良いか?」

 リョウスケは私の目線に合わせるように少しだけ背を屈めさせて聞く。

 そういえば妹がいるんだっけ? プ〇キュアのシールを持ってるってことはまだ小学校低学年くらいだろうから、こうやっていつも目線を合わせて喋るのが癖になってるのかな。
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