シンシアリー
ミニ国家が世界の流行を作り、発信する
その日、論理学のクラスでは、世界地図を机に広げ、「世界」について議論していた。
「ウェストワイクとオーストワイクは、元々“トワイク”という一つの国が、西と東に別れたんですよね?」
「統治者の思想の相違というやつだな」
「成程。アンドゥーラの東隣に位置するウェストワイクとうちは仲が悪いというのが定説になっているが」
「しかしそれは、25年前にカタがついたでしょう。逆に今は仲が良いはずでは?」
「それよりもブルマン帝国ですよ!」
「ブルマンは世界で一番大きな国と言われています」
「加えて、世界で一番“勢い”がある国でもある」
テーブルに広げられた世界地図を見ながら、皆一様に頷いた。
「ウェストワイクとオーストワイクは、元々“トワイク”という一つの国が、西と東に別れたんですよね?」
「統治者の思想の相違というやつだな」
「成程。アンドゥーラの東隣に位置するウェストワイクとうちは仲が悪いというのが定説になっているが」
「しかしそれは、25年前にカタがついたでしょう。逆に今は仲が良いはずでは?」
「それよりもブルマン帝国ですよ!」
「ブルマンは世界で一番大きな国と言われています」
「加えて、世界で一番“勢い”がある国でもある」
テーブルに広げられた世界地図を見ながら、皆一様に頷いた。