シンシアリー
「先にも言ったが、育てるのは蚕であり、絹ではない」
「つまり絹に関して、それくらいか、それ以下の知識しか持っている者しか、この国にはいないということではありませぬか?」
「だろうな。だがオーストワイクにはいる」
「な・・」
「なんとっ!」
「成程。ウェストワイクでは、国を追われたオーストワイクの絹職人を、もう受け入れることができないという噂がありますな。で、大公様はその方たちを、アンドゥーラに受け入れると」
「然様。さすが、ワイク方面の時事に関して詳しい情報を知っているな、ラザラス子爵よ」
「はっ」
「しかしですな、大公様」
「国には民がいる」
「つまり絹に関して、それくらいか、それ以下の知識しか持っている者しか、この国にはいないということではありませぬか?」
「だろうな。だがオーストワイクにはいる」
「な・・」
「なんとっ!」
「成程。ウェストワイクでは、国を追われたオーストワイクの絹職人を、もう受け入れることができないという噂がありますな。で、大公様はその方たちを、アンドゥーラに受け入れると」
「然様。さすが、ワイク方面の時事に関して詳しい情報を知っているな、ラザラス子爵よ」
「はっ」
「しかしですな、大公様」
「国には民がいる」