シンシアリー
「では大公様。また来てくださいね。アレッシアはずっとお待ちしております」
「もちろんだよ、アレッシア」
・・・「大公様の愛人」という地位では、やはり不安定さが残る。
だとしたら、その先にあるものを得なければ・・・。
わたしが欲しいものを手に入れることができない。
ゼノスはアレッシアの滑らかな頬に優しく触れ、そしてまだ潤いの残る桜色の唇にキスをした。
アレッシアがキスに応えながら、頭の中ではこんなことを考えているとは、ゼノスは想像すらしていないはずだ。
・・・やっと訪れたこのチャンスを、わたしは必ずモノにしてみせる。
公妃の座に就くのは、このわたしよ―――。
「もちろんだよ、アレッシア」
・・・「大公様の愛人」という地位では、やはり不安定さが残る。
だとしたら、その先にあるものを得なければ・・・。
わたしが欲しいものを手に入れることができない。
ゼノスはアレッシアの滑らかな頬に優しく触れ、そしてまだ潤いの残る桜色の唇にキスをした。
アレッシアがキスに応えながら、頭の中ではこんなことを考えているとは、ゼノスは想像すらしていないはずだ。
・・・やっと訪れたこのチャンスを、わたしは必ずモノにしてみせる。
公妃の座に就くのは、このわたしよ―――。