シンシアリー
数ヶ月ぶりに会ったユーグは、騎士の制服ではなく、髪と瞳の色と同じ、黒いズボンと、対照的に明るい白のブラウスというカジュアルな格好をしているが、それでも、凛々しい青年の姿であることに変わりない。
レティシアは、ドキッと高鳴った鼓動を隠すように、笑顔でユーグを一瞬だけ見ると、すぐに俯いた。
「こんにちは、ダーリン。それからついに“初めまして”ですねレティシア姫様。お目にかかれて光栄です」
「初めまして。ラザラス・・」
「どうぞジョエルとお呼びください」
「はい。では・・ジョエル。カレンと婚約されたそうですね。おめでとうございます」
「ありがとうございます。おかげで私は世界一、幸せな男になりました」
「まあ。ジョエルったら」
仲睦まじい二人の姿を見て、ナサニエルやジョエルと一緒に来た騎士たちは、「あ~あ~。目も当てられん」と言いながら、わざと手で自分の目を隠す素振りを見せて冷やかす中、レティシアは、ニコニコ微笑みながら二人を見ていた。
すると、レティシアとユーグの視線が合ったが、レティシアはまたすぐに、俯いて視線を逸らす。
レティシアは、ドキッと高鳴った鼓動を隠すように、笑顔でユーグを一瞬だけ見ると、すぐに俯いた。
「こんにちは、ダーリン。それからついに“初めまして”ですねレティシア姫様。お目にかかれて光栄です」
「初めまして。ラザラス・・」
「どうぞジョエルとお呼びください」
「はい。では・・ジョエル。カレンと婚約されたそうですね。おめでとうございます」
「ありがとうございます。おかげで私は世界一、幸せな男になりました」
「まあ。ジョエルったら」
仲睦まじい二人の姿を見て、ナサニエルやジョエルと一緒に来た騎士たちは、「あ~あ~。目も当てられん」と言いながら、わざと手で自分の目を隠す素振りを見せて冷やかす中、レティシアは、ニコニコ微笑みながら二人を見ていた。
すると、レティシアとユーグの視線が合ったが、レティシアはまたすぐに、俯いて視線を逸らす。