シンシアリー
「姫って、結婚する気はあるんですか」
「うーん・・・どうかしら。私は別に結婚しなくても構わないのだけれど・・」
「じゃあ俺、立候補しようかな!」
「口説く相手を間違えてるわよ、ナサニエル」
レティシアの応酬に、その場が笑いでドッと湧く。
しかし、レティシアに気軽にちょっかいを出すナサニエルの存在が、何となく面白くないユーグだけは、鼻を鳴らしたような笑いしかできなかったが・・レティシアはもちろん、気がついていない。
そんなユーグの様子を見た彼の先輩騎士・ジョエルが「そんなに怖い睨みを利かせて弟を威嚇しないでくれ」と小声で忠告したおかげで、ユーグはすぐに無表情を装った。
「うーん・・・どうかしら。私は別に結婚しなくても構わないのだけれど・・」
「じゃあ俺、立候補しようかな!」
「口説く相手を間違えてるわよ、ナサニエル」
レティシアの応酬に、その場が笑いでドッと湧く。
しかし、レティシアに気軽にちょっかいを出すナサニエルの存在が、何となく面白くないユーグだけは、鼻を鳴らしたような笑いしかできなかったが・・レティシアはもちろん、気がついていない。
そんなユーグの様子を見た彼の先輩騎士・ジョエルが「そんなに怖い睨みを利かせて弟を威嚇しないでくれ」と小声で忠告したおかげで、ユーグはすぐに無表情を装った。