シンシアリー
「だからね、例えば“私”なんて、かしこまった言い方に改めたりせず、これまでどおり“俺”と言って欲しいわ」
「え。あぁでもそれは、けじめというか・・やはり礼儀はキチンとしないと、ですね・・・」
「だったら、今のように私たち二人で会話をしている時くらいは、今までどおりの話し方をしても良いんじゃなくって?だって私たちは友人なのだから。そうでしょう?ユーグ」
・・・負けた。いや、違うか。
大体、賢い姫様に言葉で勝とうと思ってしまったこと自体が、そもそもの間違いなんだ。不覚・・・。
ここはレティシアの言うことを素直に聞くべきだとすぐに考え直したユーグは、「分かりました、姫様」と言って、ニッコリ微笑んだ。
「え。あぁでもそれは、けじめというか・・やはり礼儀はキチンとしないと、ですね・・・」
「だったら、今のように私たち二人で会話をしている時くらいは、今までどおりの話し方をしても良いんじゃなくって?だって私たちは友人なのだから。そうでしょう?ユーグ」
・・・負けた。いや、違うか。
大体、賢い姫様に言葉で勝とうと思ってしまったこと自体が、そもそもの間違いなんだ。不覚・・・。
ここはレティシアの言うことを素直に聞くべきだとすぐに考え直したユーグは、「分かりました、姫様」と言って、ニッコリ微笑んだ。