シンシアリー
「そ、それでも、風邪を引いてしまったら元も子もないでしょう?」
「そうだね。剣の稽古もしばらくできなかったしなあ・・・ねえ父上。僕に剣術を教えてくれる新たな人を探してもらえませんか」
「まあっ・・・!」
ナイフとフォークを握りしめながら、声高に怒りを表すレティシアに、ゼノス大公は「よさぬか、レティシア」と制した。
「・・・すみません、お父様。でも・・」
「分かっておる」
労わる笑みをレティシアに向けたゼノスは、次にヘルメースを見た。
ゼノスの顔には笑みが浮かんでいないどころか、非常に厳しい表情をしている。
普段とは逆だ。
「そうだね。剣の稽古もしばらくできなかったしなあ・・・ねえ父上。僕に剣術を教えてくれる新たな人を探してもらえませんか」
「まあっ・・・!」
ナイフとフォークを握りしめながら、声高に怒りを表すレティシアに、ゼノス大公は「よさぬか、レティシア」と制した。
「・・・すみません、お父様。でも・・」
「分かっておる」
労わる笑みをレティシアに向けたゼノスは、次にヘルメースを見た。
ゼノスの顔には笑みが浮かんでいないどころか、非常に厳しい表情をしている。
普段とは逆だ。