シンシアリー
そう言って屈託なく笑うヘルメースを見ながら、ゼノスは「そこまでヘルメースが言うのなら、護衛をつけずともよかろう」と渋々折れたが、「但し、剣の稽古を行うことは禁ずる」と付け加えた。
「え!そんな・・・父上っ!」
「一人での遠出も、暫くの間は控えた方が良い」
「・・・しばらくって、どれくらいですか」
「少なくとも、おまえの体が元気になるまではならぬ。それを受け入れることができぬのであれば、私たちのように護衛をつけさせるが。どちらが良いか?」
「・・・分かりましたよ父上。単独での剣の稽古と遠出は控えます」
不貞腐れながらも、ゼノスの言うことに了承したヘルメースであったが、アレッシアはどこか、釈然としないものを感じていた―――。
「え!そんな・・・父上っ!」
「一人での遠出も、暫くの間は控えた方が良い」
「・・・しばらくって、どれくらいですか」
「少なくとも、おまえの体が元気になるまではならぬ。それを受け入れることができぬのであれば、私たちのように護衛をつけさせるが。どちらが良いか?」
「・・・分かりましたよ父上。単独での剣の稽古と遠出は控えます」
不貞腐れながらも、ゼノスの言うことに了承したヘルメースであったが、アレッシアはどこか、釈然としないものを感じていた―――。