シンシアリー
「ゆ、ユーグ?あなた・・・怒ってるの?」
「少し、いえ、大分。でも・・」
「心配しないで。ヘルメースのことは、夜が明けて、お父様が一人でいらっしゃるときにでも言いに行くから」
「そのときは俺もご一緒させていただきます。ああいう、姫様が恐ろしい想いをされた一件があったんです。俺は貴女の護衛騎士として、これからは片時も貴女から離れたくない」
「あ・・・分かった、わ。ありがとぅ、ユーグ」
ユーグの真剣な面持ちを見たレティシアは、とても嬉しかった。
自分の事をこれほどまで気にかけてくれることに。
そしてユーグの「宣言」とも取れるセリフに、何故か照れたレティシアは、ユーグの逞しい胸板に、その可愛らしい顔を埋めるように隠した。
赤くなったかもしれない顔を、ユーグに見られたくなかったから―――。
「では姫様。今から貴女の御部屋へ参りましょう」と言ったユーグに、レティシアはそのままの状態で、コクンと頷いて同意した。
「少し、いえ、大分。でも・・」
「心配しないで。ヘルメースのことは、夜が明けて、お父様が一人でいらっしゃるときにでも言いに行くから」
「そのときは俺もご一緒させていただきます。ああいう、姫様が恐ろしい想いをされた一件があったんです。俺は貴女の護衛騎士として、これからは片時も貴女から離れたくない」
「あ・・・分かった、わ。ありがとぅ、ユーグ」
ユーグの真剣な面持ちを見たレティシアは、とても嬉しかった。
自分の事をこれほどまで気にかけてくれることに。
そしてユーグの「宣言」とも取れるセリフに、何故か照れたレティシアは、ユーグの逞しい胸板に、その可愛らしい顔を埋めるように隠した。
赤くなったかもしれない顔を、ユーグに見られたくなかったから―――。
「では姫様。今から貴女の御部屋へ参りましょう」と言ったユーグに、レティシアはそのままの状態で、コクンと頷いて同意した。