シンシアリー
大切なあなたのことを護りたい
国王と王妃の寝室は別であったが、レティシアは毎晩、続きになっているドアを開けてコンスタンティンの寝室へ行き、心を開いて色々な話をした。
そのおかげで、コンスタンティンに自分を信頼させることに成功したレティシアは、次にコンスタンティンと共に、エストゥーラの主要都市を見に行くことを提案した。
「どうしてそんなことをするの?レティシア」
「知りたいからです。昔・・私が5歳だった頃、ある方が私にこう言ってくれました。こんな境遇にいる貴女だからこそ、できることが必ずあるはずだと信じていると。その当時私は、生みの母を亡くしたばかりで、いつも母が眠るお墓へ通っては、お墓に向かって話かけて・・。私は独りだと思っていたけれど、その方・・ベイルさんはいつもそばにいて、私を温かく見守ってくれた。物理的な距離ではなく、心の距離という意味で。ベイルさんがいてくれなかったら、今の私は決して存在していなかったでしょう」
そのおかげで、コンスタンティンに自分を信頼させることに成功したレティシアは、次にコンスタンティンと共に、エストゥーラの主要都市を見に行くことを提案した。
「どうしてそんなことをするの?レティシア」
「知りたいからです。昔・・私が5歳だった頃、ある方が私にこう言ってくれました。こんな境遇にいる貴女だからこそ、できることが必ずあるはずだと信じていると。その当時私は、生みの母を亡くしたばかりで、いつも母が眠るお墓へ通っては、お墓に向かって話かけて・・。私は独りだと思っていたけれど、その方・・ベイルさんはいつもそばにいて、私を温かく見守ってくれた。物理的な距離ではなく、心の距離という意味で。ベイルさんがいてくれなかったら、今の私は決して存在していなかったでしょう」