シンシアリー
・・・ユーグがレティシアのことをとても大事に想っているのは、僕にも分かる。だから・・レティシアの言うとおり、「ユーグのことは信頼しても良い」のだろう。レティシアが心から信頼している、ユーグを・・・。

コンスタンティンは、レティシアの目をしっかりと見ながら「分かった。ユーグのことは信じるよ」と答えると、レティシアは笑顔のまま、2・3度頷いた。

「えっと、私が言いたかった事は、ベイルさんからそう言われて、私がその状況下からできることを考えたときに出た答えが、“知ること”だったのです」
「知ること・・?」

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