シンシアリー
まるで「コンスタンティン様がご病気になられたのは貴女が連れ出したせいです」と、視線で咎めているように思えたのだろう。
すかさずコンスタンティンは、「でも、先週行ったのはエクソスの1都市だけだ。僕は無理などしていない」と反論した。
「大体、レティシアとユーグも一緒だったのだから」
「お二人に良い所を見せようと頑張り過ぎたのですね」と言うプリヤンカは、一応口角を上げて、口元に笑みらしきものを浮かべてはいるものの、その口調といい、態度といい、駄々をこねる子どもをあやすというより、自分の説の通りなのだとコンスタンティンに言い聞かせて、無理矢理信じ込ませようとしているように見える。
そのくせ、表情をあらわにしないせいか、コンスタンティンの体調を、本当に心配しているのかどうかが分からない。
「本当にこのオバサンは融通の利かない堅物だ」と、ユーグは心の中で密かに思った。
すかさずコンスタンティンは、「でも、先週行ったのはエクソスの1都市だけだ。僕は無理などしていない」と反論した。
「大体、レティシアとユーグも一緒だったのだから」
「お二人に良い所を見せようと頑張り過ぎたのですね」と言うプリヤンカは、一応口角を上げて、口元に笑みらしきものを浮かべてはいるものの、その口調といい、態度といい、駄々をこねる子どもをあやすというより、自分の説の通りなのだとコンスタンティンに言い聞かせて、無理矢理信じ込ませようとしているように見える。
そのくせ、表情をあらわにしないせいか、コンスタンティンの体調を、本当に心配しているのかどうかが分からない。
「本当にこのオバサンは融通の利かない堅物だ」と、ユーグは心の中で密かに思った。