シンシアリー
元老院議員・35名とクリストフ宰相、そしてコンスタンティン国王とレティシア王妃がいる前で、これ以上嘘をつき通すことはできないと悟ったのか。
プリヤンカ・デュ・ラスは、その場に崩れ落ちるように膝をついた。
すかさず、出入口に待機していた護衛騎士2名が、プリヤンカの両腕をそれぞれ掴んだ。
そしてクリストフ宰相は、プリヤンカが身につけているネックレスを引きちぎるようにもぎ取った。
「これは、国王様殺害未遂の証拠品として押収する」
「・・・なんで・・・」
「実は私も、この国に来てからずっと、疑問に思っていたことがあったのです。貴女は国王様のことをいつも“コンスタンティン様”と呼んでいますよね。コンスタンティン様を無理矢理国王に即位させたのは、貴女の根回しのおかげだと聞いていただけに、何故貴女は、コンスタンティン様が国王になられた今現在も、“国王様”ではなく、“コンスタンティン様”とお呼びするのだろう、と」
「・・・ぁ・・・」
プリヤンカ・デュ・ラスは、その場に崩れ落ちるように膝をついた。
すかさず、出入口に待機していた護衛騎士2名が、プリヤンカの両腕をそれぞれ掴んだ。
そしてクリストフ宰相は、プリヤンカが身につけているネックレスを引きちぎるようにもぎ取った。
「これは、国王様殺害未遂の証拠品として押収する」
「・・・なんで・・・」
「実は私も、この国に来てからずっと、疑問に思っていたことがあったのです。貴女は国王様のことをいつも“コンスタンティン様”と呼んでいますよね。コンスタンティン様を無理矢理国王に即位させたのは、貴女の根回しのおかげだと聞いていただけに、何故貴女は、コンスタンティン様が国王になられた今現在も、“国王様”ではなく、“コンスタンティン様”とお呼びするのだろう、と」
「・・・ぁ・・・」