シンシアリー
「えっ!?前国王様たちは、落石事故に遭われて亡くなったのでは・・」
「あれは、事故を装った殺人だったのです」
「何と!!」
「殺人!?」
「証拠はあるのか!!」
「証拠なら僕が持っている」
コンスタンティンはそう言うと、ポケットから一枚の封書を出した。
「この書簡は父が僕宛てに書いたものだ。日付けから、恐らく亡くなる前夜に書いたのだろう。先にレティシアが説明した内容が書かれてある。最後に父はこう書いている。“クリストフのことは信用するな。万が一、私たちがいなくなっても、コースチャ、おまえが必ず真相を突き止めるのだ”と。僕は・・・」
言葉に詰まったコンスタンティンは、俯いて、手に持っている書簡をグッと握りしめた。
大好きだった両親が、実は殺害されていたと知った上に、加害者は前国王が信頼していた宰相だったのだ。
コンスタンティンの悔しさがよく分かるレティシアは、彼の手をそっと握って励ました。
「あれは、事故を装った殺人だったのです」
「何と!!」
「殺人!?」
「証拠はあるのか!!」
「証拠なら僕が持っている」
コンスタンティンはそう言うと、ポケットから一枚の封書を出した。
「この書簡は父が僕宛てに書いたものだ。日付けから、恐らく亡くなる前夜に書いたのだろう。先にレティシアが説明した内容が書かれてある。最後に父はこう書いている。“クリストフのことは信用するな。万が一、私たちがいなくなっても、コースチャ、おまえが必ず真相を突き止めるのだ”と。僕は・・・」
言葉に詰まったコンスタンティンは、俯いて、手に持っている書簡をグッと握りしめた。
大好きだった両親が、実は殺害されていたと知った上に、加害者は前国王が信頼していた宰相だったのだ。
コンスタンティンの悔しさがよく分かるレティシアは、彼の手をそっと握って励ました。