シンシアリー
「・・・僕がこの書簡を発見したのは、3ヶ月くらい前でね。それから僕は、レティシアと、ユーグと一緒に、本格的に行動を開始した。たとえ飾りの存在でも、僕は一応この国の国王だ。宰相の過ちに対して僕が責任を取る必要がある。僕は、表向きは動けない重病人ということになっているから、レティシアとユーグが何度も秘密裡にラビアラへ行っては、シャハール国王と話をしてくれた。そしてようやく、誠意を見せてくれれば、以前のようにまた、仲良く交流を深めても良いと言ってくれたんだ」
「ですから私たちは、奴隷として売られたラビアラの民156名を探し出し、故郷(ラビアラ)へ帰すことが誠意であり、罪滅ぼしになればと考え、実行に移したのです」
「えっ・・・!」
「少々時間を要しましたが、昨日、無事に156名全員、ラビアラへ帰ることができました」
「何と!」
「たったの3人だけで一体、どうやって・・」
「昔属していたコミュニティーから、ネットワークの力を少々お借りしました。ですから、厳密に言えば、行動していたのは3人ではないのですよ」
ニッコリと微笑むレティシアを、プリヤンカとクリストフの罪人二人以外の皆は、驚きと尊敬の眼差しで見ている。
そんな中、再び議会室のドアが開いて、一人の男性と、レティシアの専属護衛騎士であるユーグ、そして召使のイリーナが入ってきた。
「ですから私たちは、奴隷として売られたラビアラの民156名を探し出し、故郷(ラビアラ)へ帰すことが誠意であり、罪滅ぼしになればと考え、実行に移したのです」
「えっ・・・!」
「少々時間を要しましたが、昨日、無事に156名全員、ラビアラへ帰ることができました」
「何と!」
「たったの3人だけで一体、どうやって・・」
「昔属していたコミュニティーから、ネットワークの力を少々お借りしました。ですから、厳密に言えば、行動していたのは3人ではないのですよ」
ニッコリと微笑むレティシアを、プリヤンカとクリストフの罪人二人以外の皆は、驚きと尊敬の眼差しで見ている。
そんな中、再び議会室のドアが開いて、一人の男性と、レティシアの専属護衛騎士であるユーグ、そして召使のイリーナが入ってきた。