シンシアリー
「奴隷告発の書簡をエストゥーラの国王に送った後、何も音沙汰が無かったが、その矢先に国王と王妃が亡くなったと聞いた。だが、我が国では、彼らの亡き後も民がさらわれ続けていた。ということは、エストゥーラの国王たちはその事に加担していなかったということだ。では真の首謀者は誰なのか。国王の息子である新国王はまだ10歳の子どもである上、コンスタンティンは政治のことを何も知らぬと言う。ということはコンスタンティンではない。新王妃のレティシアは、半年前にエストゥーラへ来たばかりの新参者。当然2年前からの奴隷事情等知りはせぬ。ならば残りはただ一人。前国王から最も信頼されていたクリストフ、おまえしかおらん!」