シンシアリー
罪人二人が議会室から去った後、突然訪れた静寂を破るように、コンスタンティンが口を開いた。
「この国の今後について、皆に報告することがある」
「そうですなぁ。一番統治に関わっていたクリストフが、あのような形で失墜した以上、新たな宰相を決めなければいけません」
「僕は・・・国王を辞める」
「な・・っ!」
「しかし・・」
議員たちがざわめく中、コンスタンティンがさらに「僕は、エストゥーラの統治権を、シャハール国王に譲渡すると決めた」と言ったことで、ざわめきが、より大きくなった。
が、コンスタンティンが左手を胸のあたりまで上げて「静かに」と言うと、その場はピタッと静まった。
「この国の今後について、皆に報告することがある」
「そうですなぁ。一番統治に関わっていたクリストフが、あのような形で失墜した以上、新たな宰相を決めなければいけません」
「僕は・・・国王を辞める」
「な・・っ!」
「しかし・・」
議員たちがざわめく中、コンスタンティンがさらに「僕は、エストゥーラの統治権を、シャハール国王に譲渡すると決めた」と言ったことで、ざわめきが、より大きくなった。
が、コンスタンティンが左手を胸のあたりまで上げて「静かに」と言うと、その場はピタッと静まった。