シンシアリー
「今日、シャハール国王がここに来てくれたのは、譲渡の契約を交わすためだ」
「しかしですな、何もそこまでしなくても、我が国側はもう十分誠意を見せたのではないのですか?」
「友好条約で十分ではありませんか」
「統治権を譲渡する一番の理由は、この国を統治するのは、僕では荷が重すぎるからだよ。僕はまだ10歳で、政治の事などまだ何も分からないし、知らない事ばかりだ。“それはやっていくうちに分かるものだ”と言う者もいるだろう。それでも、僕にはやっぱり・・荷が重いんだ。シャハール国王は、国の繁栄以上に民の幸せを優先して考えてくれるお方だ。父が尊敬し、仲良くやっていた以上、信頼できる。統治を任せるには一番最適な人物だと僕は判断した。レティシアも僕の考えに賛同してくれた」
「しかしですな、何もそこまでしなくても、我が国側はもう十分誠意を見せたのではないのですか?」
「友好条約で十分ではありませんか」
「統治権を譲渡する一番の理由は、この国を統治するのは、僕では荷が重すぎるからだよ。僕はまだ10歳で、政治の事などまだ何も分からないし、知らない事ばかりだ。“それはやっていくうちに分かるものだ”と言う者もいるだろう。それでも、僕にはやっぱり・・荷が重いんだ。シャハール国王は、国の繁栄以上に民の幸せを優先して考えてくれるお方だ。父が尊敬し、仲良くやっていた以上、信頼できる。統治を任せるには一番最適な人物だと僕は判断した。レティシアも僕の考えに賛同してくれた」