シンシアリー
「“おまえの場合、最低でも10年はかかるぞ”と父から言われましたが、僕はその半分の5年で、立派な騎士になってみせます」
「何を大口叩きおって」
「あなたなら、きっと立派な騎士になるわ」とユーグに言ったレティシア姫は、セイヴィアーの方を向いて「わたしはユーグとめざす志が同じだから、分かるのよ」と言った。

「然様でございますか姫様」
「ええ。さ、いきましょベイルさん。ユーグ、またいつか再会できることを楽しみにしているわ」
「・・僕もです」

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