シンシアリー
「それじゃあ」
「また会おう」
「ええ」
「“アレ”は持ったな?」
「はい、全て。国王様。願いを聞いてくださって、どうもありがとうございました」
「あれくらい容易い事だ」
「将来、レティシアが困った時・・今度は僕が、助けてあげるからね!」
「頼もしいわ。ありがとう、コースチャ」
「お気をつけて、王・・レティシア様」
「ありがとう、イリーナ。コースチャのお世話、よろしく頼みます」
「お任せください!」
胸を叩くように力強く言ったイリーナだったが、顔にはやはり、寂しい別れの涙を流していた。
そして・・・。
レティシアは、ユーグと向かい合うと、彼の精悍な顔を見上げながら「ユーグ」と言った。
「また会おう」
「ええ」
「“アレ”は持ったな?」
「はい、全て。国王様。願いを聞いてくださって、どうもありがとうございました」
「あれくらい容易い事だ」
「将来、レティシアが困った時・・今度は僕が、助けてあげるからね!」
「頼もしいわ。ありがとう、コースチャ」
「お気をつけて、王・・レティシア様」
「ありがとう、イリーナ。コースチャのお世話、よろしく頼みます」
「お任せください!」
胸を叩くように力強く言ったイリーナだったが、顔にはやはり、寂しい別れの涙を流していた。
そして・・・。
レティシアは、ユーグと向かい合うと、彼の精悍な顔を見上げながら「ユーグ」と言った。