シンシアリー
また、二人が北東部の国境付近へ行く途中のこと。
「あそこに見えるのは・・騎士?」
「はい姫様。あの連中は北部国境警備隊の者たちです。丁度訓練中のようですな」
「そう・・・。普段、あの方たちが命をかけ、体を張って国境を護ってくれているから、私たちは国外の敵の侵攻を恐れる事無く、日々安泰に暮らすことができているのよね。とてもありがたいことだわ」
アンドゥーラ公国は、東西南北全て、陸続きに外国とつながっているため、四方の国境にも騎士を配置している。
国境を攻め落とされたら、たちまち国内が戦場と化してしまう。下手をすれば、ミニ国家は即、他国の一部と化してしまう。
それを防ぐためにも、ここには「頭が良く、腕の立つ者」と評されている強者が選ばれ、結果、国境警備隊は、屈強且つ精鋭された、「エリート」と呼ぶに相応しい騎士の集まりとなっている。
そのため、騎士にとって国境の警備隊に所属することは、とても名誉なこととされている。
国境警備隊に選ばれた騎士は、騎士としての自分の腕に自信を持っても良いし、自慢できることなのだ。
ここ十数年の間、アンドゥーラは、国外から侵略されていないが、剣や弓の腕を技術を上げる鍛錬は、日々欠かせない。
レティシア姫が通りがかりに偶然見たのは、エリート騎士たちの、実践さながら的な訓練風景だったのである。
「あそこに見えるのは・・騎士?」
「はい姫様。あの連中は北部国境警備隊の者たちです。丁度訓練中のようですな」
「そう・・・。普段、あの方たちが命をかけ、体を張って国境を護ってくれているから、私たちは国外の敵の侵攻を恐れる事無く、日々安泰に暮らすことができているのよね。とてもありがたいことだわ」
アンドゥーラ公国は、東西南北全て、陸続きに外国とつながっているため、四方の国境にも騎士を配置している。
国境を攻め落とされたら、たちまち国内が戦場と化してしまう。下手をすれば、ミニ国家は即、他国の一部と化してしまう。
それを防ぐためにも、ここには「頭が良く、腕の立つ者」と評されている強者が選ばれ、結果、国境警備隊は、屈強且つ精鋭された、「エリート」と呼ぶに相応しい騎士の集まりとなっている。
そのため、騎士にとって国境の警備隊に所属することは、とても名誉なこととされている。
国境警備隊に選ばれた騎士は、騎士としての自分の腕に自信を持っても良いし、自慢できることなのだ。
ここ十数年の間、アンドゥーラは、国外から侵略されていないが、剣や弓の腕を技術を上げる鍛錬は、日々欠かせない。
レティシア姫が通りがかりに偶然見たのは、エリート騎士たちの、実践さながら的な訓練風景だったのである。