シンシアリー
「この娘(こ)をこのまま学校に行かせては、ヘンな知恵ばかリがついてしまうとわたくしは思うのです。だから、もう学校へは行かせない方がいいのでは・・・?」
「そんな・・!」
「よさないか二人とも。レティシアよ」
「はい、お父様」
「確かに、おまえは学校でよく学んでいる。成績は常に最上位。大したものだ。父として私も鼻が高い」
「ありがとうございます」
「さらにおまえは、学んで得た知識を上手に活かしている。特に南西部の療養所設立については、おまえの功績によるものが大きい。よってレティシア。おまえは引き続き学校へ通いなさい」
「あ・・ありがとうございます、お父様っ!」
「だが修辞学はならぬ。社交性に富んだ話術や堂々とした立ち居振る舞いを学び得たければ、そうだな・・論理学を学んではどうだ?」

・・・やったわ・・・!

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