シンシアリー
「やはり外の空気は清々しいなぁ」
「身も心も開放的になる!」
「だからと言って服を脱ぐ必要はないぞー、ナサニエル」と言う声に、皆がドッと笑う。
右手を口に当てて、クスッと笑ったレティシア姫のところに、“服を脱ごうとしていた”ナサニエル・ラザラスが、さりげなく近づいた。
姫はナサニエルを上目遣いに見上げる。
「本当に服を脱ぐつもりだったの?ナサニエル」
「姫がお望みであれば。俺はいつでもどこでも・・」
「望んでないわよ」
「あぁ残念!俺の体、その辺りの淑女には評判良いんですよ。“見ごたえある”って」
ドラマチックに嘆きのポーズを取っているナサニエルを見たレティシアは、ついにクスクス笑ってしまった。
ナサニエルは、いつもこうしてレティシアに“ちょっかい”を出しては彼女を笑わせることに、生きがいを感じているのだ。
と、そのとき。
広場の東側にある森付近から、声が聞こえた。
「身も心も開放的になる!」
「だからと言って服を脱ぐ必要はないぞー、ナサニエル」と言う声に、皆がドッと笑う。
右手を口に当てて、クスッと笑ったレティシア姫のところに、“服を脱ごうとしていた”ナサニエル・ラザラスが、さりげなく近づいた。
姫はナサニエルを上目遣いに見上げる。
「本当に服を脱ぐつもりだったの?ナサニエル」
「姫がお望みであれば。俺はいつでもどこでも・・」
「望んでないわよ」
「あぁ残念!俺の体、その辺りの淑女には評判良いんですよ。“見ごたえある”って」
ドラマチックに嘆きのポーズを取っているナサニエルを見たレティシアは、ついにクスクス笑ってしまった。
ナサニエルは、いつもこうしてレティシアに“ちょっかい”を出しては彼女を笑わせることに、生きがいを感じているのだ。
と、そのとき。
広場の東側にある森付近から、声が聞こえた。