君の彼女を僕にください
「やっぱ、ホールは衣装が似合う人がいいんじゃね?」
って、琥太郎のバカが言ったのに、次々に賛同していくクラスの人達。
「推薦にしない?」
そんな声も上がってきたから、聖也がまとめていく。
「はーい、じゃあ推薦にします。男女8人ずつ上げていってー」
そう言って、どんどんと名前が上がっていき、あと1人ずつって時に、琴美が
「私がやるんなら、蒼もやって欲しい〜〜!!」
って、おい!!!!
私の人見知りの性格を知っていながら、よく言ったな。
「やりません!!」
被せ気味に一喝。
「え〜〜、いいじゃん似合いそうだよ」
琴美。後で覚えとけよ!!
「絶対イヤ!!委員会の仕事もあるし……」
「じゃあ、一番暇な時間帯にやればいいじゃん」
なんて、みんな好き好きに言い始め出したらとまんないよね。
結局、収拾がつかなくなって、聖也と私が最後の1人をやる羽目になった。
もちろん、ホームルームが終わってから、琴美を締め上げたけどね。