君の彼女を僕にください


だって、ドンキに買いに行った時は、自分が着るって事をすっかり忘れてたんだもん!!


……やっぱり着たくない。



スカート短すぎだから!!



って、買ってきたのは私か。

ひとり脳内コントをしながら、大きくため息をついた。


ダラダラしてても仕方ないから、渋々着替えて外にでる。

それと同時に、琴美から黄色い歓声が……


「かわいいーー似合うじゃん、蒼!!」


「恥ずかしがんなくても大丈夫だって!仲間仲間」


杏は、腹を括ったのか、あんなに嫌がってたのにこの状況を受け入れて、どっしりと椅子に座って足を組んでいた。


「2人共、スタイルいいからいいじゃん!!」


ワイワイ騒いでる私達の周りに、いつものメンバーが集まってくる。


「おおーー、意外と似合ってるじゃん」


琥太郎がニヤニヤしながら言うと、


「顔がエロい」


と、稜が後ろからどついていた。


「うう、恥ずかしいよー」


っていう私に、ポンポンと頭を撫でながら


「可愛いから大丈夫」


なんて笑顔を見せる稜は、天然のプレイボーイだよね。


時計を見ると、もうオープンの15分前。

< 6 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop