君の彼女を僕にください
だって、ドンキに買いに行った時は、自分が着るって事をすっかり忘れてたんだもん!!
……やっぱり着たくない。
スカート短すぎだから!!
って、買ってきたのは私か。
ひとり脳内コントをしながら、大きくため息をついた。
ダラダラしてても仕方ないから、渋々着替えて外にでる。
それと同時に、琴美から黄色い歓声が……
「かわいいーー似合うじゃん、蒼!!」
「恥ずかしがんなくても大丈夫だって!仲間仲間」
杏は、腹を括ったのか、あんなに嫌がってたのにこの状況を受け入れて、どっしりと椅子に座って足を組んでいた。
「2人共、スタイルいいからいいじゃん!!」
ワイワイ騒いでる私達の周りに、いつものメンバーが集まってくる。
「おおーー、意外と似合ってるじゃん」
琥太郎がニヤニヤしながら言うと、
「顔がエロい」
と、稜が後ろからどついていた。
「うう、恥ずかしいよー」
っていう私に、ポンポンと頭を撫でながら
「可愛いから大丈夫」
なんて笑顔を見せる稜は、天然のプレイボーイだよね。
時計を見ると、もうオープンの15分前。